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薬物の非犯罪化を求めて:大麻使用罪の創設への懸念と女性受刑者の人権侵害の報告

    大麻使用が犯罪化する大麻取締法などの改正案が、11月10日(2023年)に衆議院厚生労働委員会で可決された。その動きがあるなか、刑罰に懸念する議員から連絡があり面談した。犯罪化は依存症者を含む薬物使用がある人たち全体に影響を及ぼすことを話した。

    たとえ今回の法案を止めることはできなくても、犯罪化に疑問をもつ政治家たちが増えていることも実感している。ただしこの改正法が施行されると大麻使用で逮捕された人たちが受刑するという事態が起きてしまう。そのなかにはたくさんの若い人たちや女性たちも含まれるだろう。

    11月14日には「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)が記者会見を開き、女性受刑者の収監と処遇に関する調査結果を発表した。HRWは同日、報告書『「人として扱われていない」日本の女性受刑者に対する人権侵害』を公開した。

    NYAN(古藤)はこの報告書の薬物政策に関してレビューし、同じく報告書をレビューした高遠あゆ子弁護士とともに会見に臨んだ。HRWの笠井哲平さんとは2021年から大麻使用罪の創設を止めるために協働している。高遠あゆ子弁護士は監獄人権センターの理事も務めている人権活動家。その2人とご一緒できてとても心強かった。

    記者会見は、2箇所で行った。最初にFCCJ(日本外国特派員協会:いわゆる外国人記者クラブ)、続いて司法記者クラブ。NYANは女性をはじめすべての人たちが、薬物使用で逮捕されることなく、地域で親切な支援を受けられるほうが、本人にとっても社会にとって有益ということをここでも主張した。メディアからは、その実現の一歩としてハームリダクション東京の活動をはじめたことにも関心を寄せて質問を受けたり、今後の取材につながるやりとりなどもすることができた。会見では妊娠・出産する女性受刑者が受ける人権侵害をはじめ、さまざまな角度から質問が寄せられた。

    記者会見の内容は、ぜひこちらのメディアで

    東京新聞:女性受刑者は「産んだ子を育てる権利」があることを知らない 国際人権団体が「深刻」と指摘する日本の刑務所の実態

    ハフポスト:乳児と分離、刑務官から暴言も。女性受刑者の人権侵害、人権団体が報告「子を育てる権利が奪われている」

    AFPBB:日本の女性受刑者に「深刻な人権侵害」HRW(英文記事の翻訳です)

    BARRON’S:Japan Women Prisoners Suffer Serious Abuse: HRW

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