新型コロナウイルスとセックスに関する基本情報
新型コロナウイルス(COVID-19)はどこにいるの?
口や鼻からでた飛沫(せき、くしゃみ、つばなど)のなかにウィルスがいて、それが空気中にいたり、皮膚や洋服・物に付着している場合があります。 大便や精液からも発見されています。
セックスの相手は感染しているのかな?
感染していても症状がない場合が多いから、自分もセックスの相手も、誰が感染していても不思議じゃない、そう思って予防するのがより安全。
どうやって感染するの?
飛沫(せき、くしゃみ、つばなど)や大便に含まれたウイルスが、直接または間接的(手や物から)に口、目、鼻のなかに入ったときに感染の可能性があると言われています。
精液からウイルスが発見されていますが、膣性交・アナルセックスによる感染に関しては、まだはっきりしていないようです。
より安全なセックスのためにできること
誰とするセックスがより安全?
- 例えば、誰かを想像しながら。(とても安全)
- あるいは、一緒に暮らしているパートナーだったり
- 一緒に暮らしていないけれど、限られた人ということもあるし、
- はじめて会った人とセックスする場合も。
→特定の人だとより安全。
→相手が誰でも、予防のためにできることがあります。
どんなセックスがより安全?
マスターベーション(とても安全)。
→マスターベーションのときも、前後にはよく手を洗います(20秒)。グッズを使う場合も、繰り返し使う物は前後によく洗います。水洗いできるグッズが便利です。
相手がいるときは
- セクシーに洋服を脱いでみたり、セクシーなポーズをとったり、マスターベーションしたり、それをお互いに見せ合う方法もあります。できれば距離をとって、声は控えめに。→マスクしていれば、さらに安全。
- 同じ場所にいなくても、電話、チャット、ラインやスカイプなどのオンラインでセクシャルなやりとりをすることもできます。→自分のことがわかるような画像や動画、その他の情報を誰かに送るときは、本当に要注意。
直接接触するセックスをするときは?
例えば、一緒に暮らしていたりして、お互いに感染予防ができているパートナーじゃない人と セックスをする場合
- できるだけキスは避けます。相手のだ液・つばのなかのウイルスが口に入ると、感染リスクがあります(セックスのなかで、感染リスクの高い行為です)。アナル舐めも避けましょう。
- クンニリングスやフェラチオでの感染は確認されていないけれど、よくわかっていません。
- コンドームを付けたセックス(フェラチオやアナルセックスも)がより安全。
- マスクを付けていれば、もっと安全。
- マスクをしない場合、ティッシュを近くに用意。せきやくしゃみがでるときは、相手から顔をそらして、できればティッシュ(なければ腕)で口と鼻をふさぎます。ティッシュは必ずゴミ箱に捨てて、手(腕)をよく洗います(20秒)。相手がせきやくしゃみをする場合もティッシュを使います。
- つばがでたりするから、話したり声を出すのはできるだけ控えたほうがより安全。
- 相手の唾液を口に入れたり、つばが付いていそうな皮膚(手や指だけじゃなく)や物が口・目・鼻に触れないようにします。相手に対してもそうならないようにします。触れたと思ったときは、できるだけ早く顔を洗います。
他にもできること
- 窓やドアを開けたりして、換気できればより安全。
- みんながシャワーを浴びてから。少なくとも手洗いと洗顔をします。終わったあとも。
- (自分・相手が)せきがでる、体調が悪いような場合、セックスは控えます。
- このウイルスにより重症化する可能性のある病気があります。例えば、肺の病気、心臓の病気、糖尿病、ガン、免疫力が低下している状態(HIVが抑制されていない、 CD4数が低いなど)。
- 後日、感染した・症状がでた場合、最近セックスした相手とぜひ話しましょう。相手から感染したのか・させたのか、そのセックスで感染があったのかなど特定困難な場合もあります。自分と相手の健康を思いやり、わかちあうことが大切です。
- 性感染症や、計画していない妊娠の予防もとても重要です。
- セックスの合意があったとしても、そのなかで起きる約束していない望んでいない行為などの強要は、性暴力です。
- (自分・相手が)アルコールや他のドラッグを使いながらセックスすることもあるかも。体に入れる量を控えめにするのもより安全。自分の、そして一緒にセックスをする人の健康のために、感染リスクをさげることができます。
セックスワーカーのためのとても役立つ情報
SWASH
コロナ予防的なセックスワークの働きかた〜アンチコロナプレイで少しでも安全に働こう!〜
ここでのセックスとは、異性間をはじめ、同性間、多様な性を含めて想定しています。1回のセックスの相手が複数という場合もあると捉えています。
セックスすることを奨励・抑制するものではなく、セックスすることがあるという現実のなかで、健康のために・命を守るために今できることをまとめたものです。
このウェブちらしのPDFファイル版は、こちらのリンクでダウンロードできます。
ここでの情報は、2020年6月10日時点において↓(& SWASH)の情報を参照して作成したものです。
厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
ニューヨーク市「Safer Sex and Covid-19」
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/covid-sex-guidance.pdf
Butterfly Asian and Migrant Sex Workers Support Network and Maggie’s Toronto Sex Workers Action Project
「Sex Work & COVID-19: Guidelines for Sex Workers, Clients, Third Parties, and Allies」
https://drive.google.com/file/d/1ymJ5motdh0zh453-wFs1p4syL3koC2dD/view
セックスするときに、ドラッグを使うこともあるかも。
ドラッグOKトーク ドラッグの話、なんでもOKです。
ドラッグを使うことがある人と、その身近にいる人のためのホットライン
090-4599-6444
番号非通知→184-090-4599-6444
2020年4月1日より当面の期間は、月曜〜金曜(休日のぞく)の12時〜18時にオープンしています。